ピース大阪を視察

 12日、我が会派でピース大阪を視察しました。今年度、全面リニューアルの予定があり、本年9月議会でそのあり方について論議を呼びそうです。基本的な方向性としては、大阪の平和資料館として大阪大空襲に特化した展示方針が示されています。

 現在の展示については、これまで特に加害部分の展示について、議会でも議論されてきました。歴史的な考証に十分耐えうるものかどうか、自虐的な展示のあり方そのものが問題である等の声がありました。

 なぜ、人類の歴史の中で戦争が繰り返され、今も世界の各地で紛争が続いているのか。過去の歴史を振り返るのは、未来への教訓を得るためです。被害一辺倒でも加害ばかりを強調するのもバランスを欠くものと考えます

 大阪では、義務教育期間、ほとんどの子ども達は一度はこの施設を見学すると聞きます。見学を終えて、戦争の悲惨さ、残酷さは一様に刻みつけられると思いますが、その後、他国への敵愾心を抱くようになるのか、それともひとり一人の心の中に平和の砦を構築することの重要性を学ぶのかでは大きな違いがあります。

 人間存在を性善説で捉えるのか、性悪説で見るかによって大きく歴史の見方は変わります。私は仏教に説く「善悪無記」の視点が重要であると考えます。この世に天使も悪魔も存在しません。外面的な善悪にこだわり固定化してしまうのは、心が言葉の呪縛にかかっている証拠です。「善悪無記」論は、生成流動してやまない現実と向かい合い対話を促す思想に成りうると考えます。