「大阪都」法案、きょう成立

 橋下大阪市長が目指す「大阪都」構想は、本日、大都市地域特別区設置法案の可決、成立で、実現に向けて大きく前進することになりました。思えば、昨年の統一地方選挙は、この「大阪都」構想が争点となり、大阪府議会、大阪市会とも「大阪維新の会」が大きく躍進するきっかけとなりました。

 当時、私は、橋下氏の提唱する「大阪都」構想に対して、一定の合理性を認め、共闘の余地を認めつつも、果たして国を動かすだけのパワーを持ちうるのか疑問でした。

 衆参両院の過半数議決がなければ、新法成立も地方自治法改正もままなりません。大阪だけの新しい自治体組織改編案に前例踏襲主義の霞が関と機能不全状態の民主党政権が反応する訳がないと考えていました。

 しかし、その後の大阪府知事、大阪市長のダブル選挙の圧勝、そして、国政進出を睨みながらの政治闘争は、見事としか言いようがありません。今や次期衆議院選挙は「大阪維新の会」の動向を抜きに語ることはできません。

 勝手に心配しているのは、ここにきて橋下市長の国政進出が盛んに取りざたされていることです。ご本人は完全否定していても、メディア関係者の中では、ほぼ確実に衆院出馬とも言われています。松井知事は、9月中旬にも新党を結成すると明言しました。となれば、党代表に就任されるであろう橋下氏が大阪市長のままというのは確かに違和感があります。

 橋下市長には、「大阪都」構想を仕上げ、見届ける責任があります。今ようやくスタートラインに立ったに過ぎません。都構想と国政進出を天秤に掛けることのないよう切に願うところです。