地域の防犯について考える

先日より、大阪府警が配信している「安まちメール」の情報を配信開始いたしました。
※大阪府警より許可を得ております。

配信開始から4日経過した現在、既に5件配信しておりますが全て女性や子供を狙った被害情報です。こうした状況の中で僕なりの考えを述べさせていただき、改めて東淀川区民の皆様に注意喚起、ご協力のお願いをいたします。

直近1週間で8件の情報がある状況をどう捉えるか

東淀川警察より発信されている被害通報件数は直近1週間で8件です。そして、その全てが変質者や不審者の情報です。冒頭で述べた通り、女性や子供を狙ったものです。平均すると1日1件を超える数が報告されているわけですが、この数字をどう捉えていくかが非常に重要な事だと思っています。

被害報告件数と実際の被害件数は決してイコールではない

例えば窃盗の被害に遭遇した時はほとんどの人が警察に通報するでしょう。しかし、変質者・不審者情報、ストーカー被害などを含む性犯罪情報は通報率が著しく低いのをご存知でしょうか。ほとんどの人が、いわゆる「泣き寝入り」をしている状況です。

通報しない理由

通報しない理由として挙げられるものも様々です。
・通報する勇気がない(こんな事で110番してもいいのだろうか…)
・通報した後の状況説明がめんどくさい(詳しく説明するのが手間だからもういいや…)
・通報した後の状況説明が精神的苦痛になる(思い出すことが怖い…)

突き詰めて考えると、今後別の人に及ぶ被害可能性の事も考えて通報することが最適解だと思います。しかし、通報できない人がほとんどなんです。この事実を知っているかどうかで、被害報告件数へ抱く数字への印象が大きく変わります。

実際の被害件数は一体どの程度なのか

強姦における通報率は3.7%であるというデータを2012年4月に内閣府男女共同参画局推進課が出しています。誰にも相談していないというケースは67.9%。今まで現実を知らなかった人には衝撃的な数字が出ています。詳しくは下記リンクよりご参照ください。
http://www.gender.go.jp/e-vaw/chousa/images/pdf/h23danjokan-8.pdf

ちなみに過去5年間の被害率は減っておりますが、

通報率は年々低下している状況です。

実際の被害件数はとんでもないことになっているのでは?

上記データは強姦に限定したものですので、5%未満という数字を安易に捉えてはいけません。例えば電車内での痴漢被害の通報率は10.9%程度だというデータを2011年に警察庁が出しています。

詳しい資料データは下記リンクよりご参照ください。
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/h22_chikankenkyukai.pdf

 

ストーカー被害の通報率などについても調べたかったのですが、なかなか見つからないので諦めました(ごめんなさい)。ただ、これまでに参照したデータから「通報数と実被害数が決してイコールではない」ということは十分おわかりいただけたのではないかと思います。これは頭の中に入れておくべき前提条件でしょう。

同一犯である可能性の高さ

通報被害情報に掲載されている特徴を見ていると、「これとこれは同一犯っぽいな…」という印象を抱くケースも多いです。だからこそ、1人捕まえることが大きな意味を持ちます。

犯人を検挙するために必要なこと

もちろん通報することが一番です。場所や時間、犯人の特徴を警察に伝えることが一番の近道です。ですが、データを見ての通り通報しない方もたくさんいらっしゃいます。そこで必要になるのは、1人1人の意識です。

住民の目線が犯罪を抑制します

外出時はいつもより注意して周りを見るようにしてください。犯罪者は人間関係や地域住民の結束力が希薄な街を好むと言われています。「自分達の街は自分達で守る」という気概を持ち、地域のみんなで一致団結して防犯対策に取り組む姿勢を見せていきましょう。

この記事を読んで防犯への意識が変わった人へ

探そうと思って探さなければ、内閣府男女共同参画局推進課や警察庁が出しているようなデータに出会うことは滅多にありません。僕自身、周りの友人などの被害情報を聞いていなければ辿りついていなかったと思います。大切な家族や友人を守るため、そして万が一被害に遭遇してしまった時のためにこの記事の事はこれからも頭の片隅に置いていただければ幸いです。