柴島バス停について署名運動をしている人に会ってみた

僕が地域に目を向け始めたのは去年のことですが、見れば見るほど地域で活動している人がたくさんいます。そんな中、今回は署名運動をしている人に会ってみました。僕は正直、昔から署名運動に対してはあんまりピンと来ないタイプだったりします。

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どんな内容の署名運動なんですか

大阪駅前・歌島橋バスターミナル方面行の市バス停留所(大阪市バス停「柴島」)には、歩道橋を渡って行く必要があります。しかし、足の不自由な方や車椅子を必要とされる方にとっては利用することができません。階段をスロープにするなどのバリアフリー化が必要であると考えます。歩行者及び車椅子通行者の通行だけの目的であれば、必ずしも現在の歩道橋でなくても、道路の下をくぐる通行路を確保することでスロープ化も用意になるのではないかと考えます。

どこの事なのかわからない人のために

車とかバイクに乗る人ならこれでわかると思います

ちなみに反対側はこんな感じです

確かに、行くためには歩道橋を渡らなきゃいけない

ここから登るわけですね

僕の疑問

もちろん、対策するのとしないのとを比べれば対策したほうが良いに決まっている。ただし、要望として提出して税金を投入するのであれば、優先順位や費用対効果など乗り越えなければいけない課題がたくさんあるなぁと思います。

これって募金じゃダメなのかな

行政だってお金が余っているわけではないし、物事には優先順位がある。現状を理想の形に変えるためのコストが高ければ高いほど、それだけ多くの区民のコンセンサスを得るものでない限り実行できない。残念ながら、柴島のバス停という東淀川区の中で見てもピンポイントな場所だからそういう意味では後回しにされる可能性が高い。というか着手されるかどうかすら怪しいと思うんですよね。だったら、署名じゃなくて募金を集めたほうがいいんじゃないかと思ったわけです。

そんなの集められるわけがないじゃないですか…

まぁ確かに。

実際コストはどれぐらいかかるんだろう

下記は天王寺区の例です。実際かかるコストは今回の件とは全然違うんでしょうけど、なんとなくの感覚がわかればいいかなと思いまして。

大阪市が2008年度に着工予定だったJR天王寺駅前の「阿倍野歩道橋」の架け替え工事が、3回の入札不調を繰り返し、いまだ着工のめどが立っていないことがわかった。市の〈南玄関〉を飾る斬新なデザインが話題を呼んでいるが、「採算上、商売にならん」と名乗りを上げる業者が現れないため。市は予定価格見直しも検討したうえで、7月に新たな入札手続きに入るという。異例の〈4度目の正直〉はなるか――。

歩道橋は1965年に設置。JR天王寺駅と近鉄百貨店などを結び、1日約5万人が利用する。しかし、老朽化が進み、周辺の再開発事業に伴う道路拡幅に併せて架け替えが決まった。市はデザイン・設計を公募し、07年12月、上から見ると阿倍野の頭文字と同じ「a」の形に見えるユニークな造形案を採用した。

08年8月には予定価格13億8000万円(税抜き)を事前公表し、共同事業体(JV)方式で一般競争入札を公告したが、応札者はゼロ。同10月、企業単体でも参加できる混合方式に改め、「道路幅24メートル以上の高架橋」の施工実績のある橋梁(きょうりょう)メーカーを対象に再入札を実施したが、またしても応じる業者はなかった。さらに今年1月の3度目の入札では、施工実績の資格要件を撤廃したが、やはり請負業者は現れなかった。

入札不調の原因を分析するため、市は橋梁メーカーなどに聞き取り調査を実施。その結果、現場は車の交通量が多く、地下街もあるため、交通規制やくい打ちの方法などについて事前調査が必要なうえ、大規模工事は夜間に限られるなど条件が厳しく、「諸経費を含めると、とても予定価格と折り合いがつかない」との回答が多数を占めたという。

市は歩道橋について、10年度の完成を目標にしていたが、度重なる入札不調で11年度以降にずれこむことは必至。予定価格は国土交通省の積算基準に基づいて決めているが、市は「実態に合わない部分があるかも知れない」と、見直しを示唆している。

▽ソース:読売新聞 (2009/06/02)

そ、そんなに高いの・・・
数百万で出来んじゃねーのとか思ってた自分は世間知らずでしたごめんなさい。

改めて考えてみる

こんな莫大な金額、一体どこが出すのか。大阪市交通局?大阪市建設局?東淀川区?

行政の予算で無理なら企業にスポンサーになってもらうとかどうかな

毎日結構な量の車が通る場所ですし、広告歩道橋にしちゃうってのは面白いんじゃないかなぁと。「柵が低くて危ない」みたいな声もあるみたいですし、まずは柵を高くしてその部分を広告スペースに。そしてその広告料金をプールして着工できる金額に達したらGo!という流れ。歩道橋って広告規制があるんでしょうけど、税金ではないお金で改修するためなんです!となればある程度融通効くようにできるんじゃないのかなぁと。

もちろん、着工までに何年かかるんだよ・・・とも思いますが。

色々計算してみる

一体どれだけの需要があって、完成すればどれだけの人が助かるんだろう。柴島って大体3,300人ぐらい住んでるんですが、その中で歩道橋を改修しなきゃ困る人がどのぐらい存在しているのか。

もし困る人が300人ぐらいだったとしたら

下記の例のような人に対して、倍の値段を払わなくて良いようにする施策(チケット発行するとかなんかできると思う)を考えるとかでも良いのではないかと。

署名集めてくれた人の報告。このバス停から乗れるバスは便利だけど、歩道橋辛いから、行きはまず反対方面バス停から他のバス停で降り、行きたい方向のバスに乗るという人がいた。料金が倍かかるのではと聞いたら仕方ないとの回答。噂は聞いていたがビックリ

お金は降って湧いてくるものではない

税金は、それぞれみんなが頑張って働いて納めているものです。無駄遣いされたら嫌だし、大切に使っていかなきゃいけない。そこに優先順位の概念が生じるのは仕方ないし当然です。

ちなみに東淀川区の税収ってどんぐらいなんだろう

Σ(゚д゚lll)ガーン 人口No.2なのに税収はNo.8だった件

ビジネス街とベッドタウンの違い

中央区や北区に会社がいっぱいあるんで、そのへんがだいぶ助けてくれているんでしょうね…。もちろん会社がそこにあるだけで、住んでいる場所は違うというパターンが多いですから人口の多さに比例して歳出が多くなるのは納得できます。ですが、東淀川区単体でみるとカナリ赤字なのもこれまた事実。

大阪都構想で東淀川区は身動きが取れなくなるのか

赤字だからなにもできなくなるんじゃね!?と思いましたが、再分配案を大阪府市でまとめているところみたいです。

 
大阪都 特別区の「5税」再配分案 税収格差を解消

署名運動は本当に頑張っていると思った

ここまで書いて、「なにお前、署名運動に否定的なのに記事書いたの?」みたいな印象を持たれたかもしれませんが、そうではなく。署名運動をしている方は本当に熱心に活動されていましたよ。もちろん署名運動というのは、署名運動をすることが目的ではないはず。何かを実現するための手段として署名運動を選んでいるわけですよね。

手段として、実現性があるのかどうか

せっかく活動するのなら、少しでも実現性の高い方法じゃないと徒労に終わってしまいます。本気で活動されていると思ったからこそ、うまくいってほしいなぁと思っています。ただし、今いきなり税金を投入して歩道橋改修に着工したとなれば「税金の無駄遣いじゃないの」と思ってしまうのも事実です。

さいごに

僕は専門家でもなんでもないので細かいことはよくわかりませんが、思ったことを書いてみました。「へー、柴島のバス停でそんな署名運動があるんだね」と思ってもらえればそれだけでこの記事を書いた意義があるってもんです。